2023展示車両紹介その2(徳川園編)
徳川園は、徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、元禄8年(1695年)に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としています。
当時の敷地は約13万坪(約44ha)の広大さで、庭園内の泉水には16挺立の舟を浮かべたと言われています。
光友の没後、この地は尾張藩家老職の成瀬、石河、渡邊三家に譲られましたが、明治22年(1889年)からは尾張徳川家の邸宅となりました。
昭和6年(1931年)、十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市は整備改修を行い、翌年「徳川園」が公開されました。昭和20年(1945年)に大空襲により園内の大部分を焼失した後は一般的な公園として利用されてきましたが、平成16年秋に日本庭園としてリニューアルしました。(出展:徳川園公式ホームページ)
そんな素晴らしい公園を、名古屋市様、徳川園管理事務所様のご理解とご協力を得て、初めて徳川園内にノスタルジックカーを展示させていただくことができました。関係者の皆様には、心より感謝申し上げます。
徳川園内がどのようになっていたのか、写真で味わっていただければと思います。
こちらは、黒門前に駐車したノスタルジックカー達です。
黒門は、2本の本柱の背後に控柱を立て切妻屋根をかけた門で、その形式は薬医門と呼ばれる日本の伝統的な建築物で、登録有形文化財に指定されています。
その黒門とノスタルジックカーが、見事に融合していますね。
こちらは、徳川美術館前から、黒門に向かってみているところです。
黒門から徳川美術館に続く参道に、ずらっと並んだノスタルジックカーは壮観でした。
いよいよ、ポートメッセなごやに向けて、『ノスタルジックカー大行列』のスタートです。
1948年製のヒルマンミンクスは、まるで赤坂御所の鮫が橋門から出てくる皇室専用車両のようです。
こちらは、1980年製のBLMCミニピックアップです。青いボディーが可愛らしいですね。
みなさんよくご存じのスバルです。1969年製のスバルスーパーデラックスは、当時の国民車ともいうべき存在でした。
1975年製のスピットファイア1500ですね。クリーム色に近い黄色がとても落ち着いた雰囲気で、黒門に見事にマッチしています。
こちらも黄色ですね。1960年製のFMR メッサーシュミットKR200です。まるで飛行機のコクピットのようなデザインが心をくすぐります。
本日のトリは、推定年齢58歳のトヨタスポーツ800です。
市販されていた時代に大人になっていたら、絶対に愛車にしていたことと思います。